元々はインフォスフィアのCM用に制作され、25秒×53話が一年かけて放送されるという実験的スタイルでも話題を呼んだもの。つまり再放送もされてないし、毎日テレビを同時刻にチェックしないとすべてを見ることはできなかった。それ故、世界的に評価の高い森本晃司の作品ながら“幻の…”と言われ続けてきた。
今回、ついにすべてを続けて見られる4℃/DVDがジェネオンから発売(7/23より発売中)。
実はこの作品、佐藤大の実質脚本デビュー作でもある。短い時間の中で多数の登場人物が複雑に絡みあう世界。ほんの短いセリフやテンポの速い展開の中で、どのようなストーリーが展開し、キャラづけが行われていくのか。森本氏独特の毒に満ちた世界観や動きまくるアニメーションらしいアニメはもちろんのこと、その辺にも注目して欲しい。
疑似家族が一ヶ所に閉じこめられ、生活の様子が外の世界にTV放送されているという設定は、後に世界を席巻した「リアリティーもの」(「サバイバー」や「ビッグブラザー」等々)をかなり先取りしていて、ビックリ!
また森本監督の要望により、いくつかフロッグマンの曲がBGMとして使われています。よーくチェックして探してみよう。